アコースティックギターのネック折れリペア
- Dr. johnny
- 3月28日
- 読了時間: 2分
今回は、アコースティックギターのネック折れリペアのご依頼をいただきました。オーナー様が長年大切にされているギターでしたが、不運にも転倒させてしまい、ネックとヘッドが完全に分離してしまったとのこと。修理の選択肢や作業工程についてご紹介します。
ネック折れの修理方法
ネック折れの修理には、主に以下の2つの方法があります。
1. 補強を入れる方法
• カーボンロッドやダボを仕込んで補強し、強度を向上させる方法です。
• 再発のリスクを大幅に減らせるため、可能であればおすすめします。
2. 接着のみでの修理
• 予算を抑えたい場合や、できるだけオリジナルの状態を保ちたい場合に選択されます。
• クランプ圧を適切にかけて接着し、仕上げを行います。
今回は、オーナー様のご予算に合わせて、接着のみで修理する方法を選択しました。
リペアの工程

① 割れた面の処理
まず、折れた部分の木部を慎重に確認し、クリーンに整えました。古い接着剤の残りや割れのバリを丁寧に取り除くことで、接着面をより強固に密着させることができます。
② 接着

強度の高い接着剤を使用し、ネックとヘッドをしっかりと密着させます。クランプで圧を均等にかけ、適切な時間をかけて接着を完全に硬化させました。
③ 仕上げ処理
接着部分の違和感を最小限にするため、表面を丁寧に研磨。塗装は、傷口が目立たないようマットクリアで仕上げました。これにより、修理跡が自然に馴染み、違和感のない仕上がりに。
修理完了とオーナー様の反応

修理後、オーナー様にギターをお渡ししたところ、「どこが折れていたのかわからないくらい綺麗に直っている!」と大変喜んでいただけました。見た目だけでなく、強度面でもしっかりと回復させているので、今後も安心して演奏を楽しんでいただけるかと思います。
ネック折れは早めの修理がおすすめ!
ギターのネック折れは、放置すると割れ目が汚れたり、接着面が劣化したりして修理が難しくなることがあります。早めにリペアすれば、仕上がりも美しく、コストも抑えられます。
大切なギターのネック折れでお悩みの方は、お気軽にご相談ください!
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